GGH30 ヴェルファイア(V6)アイドリング時異音・修理
こんにちは管理人です^ ^
今回の記事はGGH30 ヴェルファイアV6の異音修理になります^ ^
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カッコいいですね! 何とも言えないオラつき感がいつの時代もユーザーを虜にしてくれるそんな一台ですね^ ^ エアロ付き仕様が飛ぶ様に売れるのが納得ですね!
今回はお客さんより最近アイドリング時のエンジン音がうるさくなったとのご用命を受けました
何ともコモった様な音がするとの事ですので早速現象確認をします
異音は常に出ている様で、容易に確認が出来ました^ ^ ここからはリフトアップして各補機類の点検に移ります
音の印象はガラガラ、ガタガタといった類です オルタネータやウォーターポンプ周辺が怪しいとみて点検に入って行きます
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ガッツリV6ですね 上からは全くもって点検出来そうにありませんね笑
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タイヤやアンダーカバーを外して点検します
目視で点検していると、どうもウォーターポンプ周辺に冷却水が飛び散った跡が残っているのを発見したのでウォーターポンプより冷却水漏れ=不具合があるのが濃厚な様なのでエンジンを始動して聴診器の様な診断ツールを使って点検をしてみます
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診断ツールを当ててみると「ガラゴロガラゴロこぉぉぉぉぉー」ふむふむ、念のためA/Cコンプレッサーやオルタネータなどの他の補機類も点検してみますが「サーーーーー♫」みたいな感じでヤバそうな著しい音は全く聞こえません笑 その後エンジン回転中に目視で点検していると明らかにウォーターポンプが振っているのが確認出来ました^ ^
上記の点検の結果ウォーターポンプの不具合と診断し、お客さんの了解のもと修理着工に移ります
まず冷却水の抜き取りからですね 水廻りの整備になるので必須です 管理人はLLCを抜きながらエンジンの構成部品であったりといろいろな事を妄想しながら部品を外して行きます! 今回の目的はW/P交換ですのでLLCを抜きながらW/Pプーリのボルト4本を緩め、ファンベルトを外します^ ^
V6のエンジン系整備は初めてだったので修理書を確認しましたが、修理書によるとFrバンパーとカウルトップベンチルーバーを外す様指示がありましたが、そこは大丈夫であろうと鵜呑みにしてLLCリザーブタンク取り外しからスタートしました(^^;;
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要するにLLCリザーブタンクの下側にあるエンジンマウント周辺を外してスッキリさせてウォーターポンプの脱着をしろといった指示内容です
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お次はリレーBoxです 10mmボルト3本
お次はA/C配管のステーを外します これらはエンジンマウントを抜き取る際に自由度を増すためと思われます
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多分、外し方が下手くそなんでしょう。笑 まぁ苦戦しました(ー ー;)
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お次はエンジンマウント下側の土台の様な部品を外します 頭12mm?の長短ボルト6本だったと思います
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お次はクランクプーリ、Vベルトテンショナーのプーリ部分、アイドラプーリを外します
Vベルトテンショナーのプーリ部分は逆ネジになっているみたいですのでお気を付け下さい
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お次はウォーターパイプの取り外しです ここまでくればもう少しでウォーターポンプへアクセス出来そうですね^ ^
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見えました!W/Pです! しっかし長い(汗)頭12mmと頭10mmのボルトが合計16本で固定されていました(^^;;
それとOリング2ヶ所お忘れなく交換して下さいね 1個はウォーターポンプ本体でもう1個はウォーターパイプの部分です
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新品はお美しいですね^ ^ 最近のウォーターポンプはボルトばかりでガスケットと本体の同時装着プレイに頭を悩ませるやつが多くなった印象ですね(^^;; スタッドボルトを上下で2ヶ所くらいは欲しいものです(ー ー;)
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こちらは真ん中前側のエンジンマウントです。修理書に記載は無かったですが、管理人はマウントの長いボルトを抜いてリフトを下げてやってやっとウォーターポンプ・プーリを外す事が出来ました(^^;; どんなけ狭いねん!笑
こんな感じで後は締め忘れや付け忘れがない事を確認しながら復元して行きます
エンジンマウントの規定トルクは、上側のボルト・ナットは95N.mで下側のナットは52N.mだそうです^ ^ クランクプーリのボルトは260N.mだそうです エンジンマウント前側はおそらく150〜170N.mだったと思いますが怪しいです(^_^;)
よく忘れがちなのが
- ホースバンドの戻し忘れや位置ズレ
- コネクタの挿し忘れ
- ウォーターポンププーリのボルト締め忘れ
- エンジンマウント前側の締め忘れ
- クランプの付け忘れ
- 清掃不足
大体こんな感じですね^ ^ しっかりと他の人の目で完成検査してもらいましょう!
検査して貰う人に脱着した部分を伝えてあげると尚良し!ですね^ ^
以上参考になったら嬉しいです! ちなみに参考指数は8.0H?だそうです(^^;;
整備士歴12年。某ディーラーにて12年ほどお世話になり、現在は陰ながら業界を支持する日々を奮闘中。低年時時代にブログ等にて知識を得た経験から、同じ様な悩みを抱えた人達の役に立てたらとの思いで情報を発信しています。