ホーンが鳴らないSR400 1JR ホーンの構造・回路はこうだ! 保安基準適合に向けて点検・整備~電気の流れや配線などの点検を紹介
こちらはFI(フューエル・インジェクション)モデルになりますが、発売当初からさほど変わらぬスタイルにファンを魅了しています。FIモデルとの見分け方はEXマニの部分にO2センサーが付いています。空燃比をしっかりコンピューター制御している証拠ですね。OBD検査必須です。
ではでは、SR400 1JR ホーンが鳴らない ホーンの構造・回路を見てみましょう。保安基準適合に向けての点検・整備~電気の流れや配線の点検を紹介します。
点検前に仕組み(ホーンの回路)を確認
「ホーンだから」といった事ではありません。どの不具合を追う時もこの基本となる【システムを頭に入れる】事ほど重要なものはありません。HVのエラーコードであろうが、ドアロックが動かないであろうが、システムや構造・作動がわかっていないと不具合を見つける事が出来ません。最短・最小範囲での修理はこういった事が非常に大事なのです。
電気の流れを要約すると↓
- バッテリー +(プラス)端子からヒューズへ 赤色配線
- ヒューズからの赤色配線はメインスイッチまで行く(ここまで常時12Vかかっている)
- メインスイッチを「ON」すると茶色配線に12V流れる (IGONで12Vかかる)
- 茶色配線→ホーン本体→ピンク配線→ホーンスイッチへと12Vがかかる
- ホーンスイッチを「ON」すると、アースへ流れてホーンが鳴る
文章だとこの様な感じですね。砕いた回路図ではどうでしょう?
いかがでしょうか(;’∀’) クッソ汚い字で申し訳ないです。。。
簡略した図がこれです。正常だと、ホーンのスイッチまでIGONで12Vかかっている事になります。
点検を細分化してみる
では上流側を点検します。どこまで電源電圧がかかっているかを点検します。
ホーン本体に刺さっている「茶色の配線」こちらが正常であればIGONで12Vかかっているはずです。
点検の結果は12Vかかっていました。ホーン本体の手前までが良好のようです。
また汚らしい画像(;’∀’)ですと↑こうですね。そしたら、お次は桃色の配線からアース間の状態を点検していきます。
下流の配線~アースなど点検
ホーン本体から下流の点検になりますが、ホーンスイッチの分解が必要になって来るので、まず分解です。
おや!??ピンクの配線の先がスイッチですが、どうも壊れてそうな雰囲気が!?(笑)
とりあえず ホーン本体からスイッチまで桃色配線の導通を点検してみましょう。
こんな感じで点検します。こちらも良好。ではお次はホーンスイッチを押して導通があるかどうかですね。
お次はホーン本体に刺さる桃色配線~ホーンスイッチのアースまで、スイッチをONした状態で導通があるかを点検です。
けっきょくはここの部分が接点不良になっていました(;’∀’) 固定し直してスイッチを押して導通の点検をすると、ばっちり導通が確認できました(^^)/
ちなみに矢印部分がSRのアース部分になるみたいです。ホーンスイッチの近くのアースボルトとウィンカーの所のアースが繋がっているっぽいです。
今回の感想・まとめ
いかがでしたか? 実際の作業と画像でまとめるのとでは温度差がある様に思えて、伝えるのって難しいなぁと思いました。
今回のホーンが鳴らない原因は「ホーンスイッチの内部接点破損による接点不良」でした(;^_^A
スイッチを押す事によって回路が全て繋がり、プラスからマイナスまで通電した結果ホーンが鳴るって事ですね。なので、正常な状態でも言い換えるとホーンスイッチの所で断線しているとも言えますね^^;
実際の作業時間は30分くらいでしたので、やはりシステムや仕組みが頭に入っていないとたかだかホーンでも厳しい印象を受けます。。。良かったら参考にして頂けたらと思います。
整備士歴12年。某ディーラーにて12年ほどお世話になり、現在は陰ながら業界を支持する日々を奮闘中。低年時時代にブログ等にて知識を得た経験から、同じ様な悩みを抱えた人達の役に立てたらとの思いで情報を発信しています。