【プレロード等も解説】UZJ100 ランドクルーザー フロントハブベアリング交換(内・外)
今回もランクル100の整備になります^ ^
相変わらず、部品が大きい!笑 今回はハブB/Gに少量ではありますがガタ付きが出ていたので交換作業になります。
タイヤを外すとキャップが見えます こちらを外してスナップリングを抜きます
次にキャリパーマウント・ブレーキホースのステーを外して作業の邪魔にならないところで吊ります
4ポッド対抗ピストン O/H案件ですね^ ^
次に真ん中のハブキャップを外します
- コーンワッシャー 奥
- 平ワッシャー 真ん中
- ナット 手前
の準に収まっているのでインパクト等で6つのナット・平ワッシャーを素早く取り外し、ブラスバーを当ててハンマーで打撃を与えてコーンワッシャーを出して来ます^ ^
|
コーンワッシャーが取れるとハブキャップが外れるので、外して奥にあるロックナットを緩めます
こちらは緩み止めに専用の金属のプレートが入っており、手前のナット・奥のナット双方の緩み止めが1枚で出来る様に考えられている優れものです^ ^
手前のナットには手前にカシメ、奥のナットには奥側へ折り曲げてカシメる。さすが日本人笑
そうすると平ワッシャー、アウターB/Gを磁石などで引っこ抜いて ディスクローターを抜き出します
外側はすぐに外す事ができますが、内側はここから更にオイルシールを外して抜き出します
この金色の輪っかみたいなのをSSTやバールで外します。再使用は不可です
外したB/Gです 汚いですね(ー ー;) 役目を全うしてくれました!
そしたらB/Gを交換していきましょう! アウターレース・インナーレースも同時交換です
旧いグリスを拭き取り、各レースはブラスバーなどを使用して叩いて外します
油圧プレスでB/Gの各レースを圧入し、新しいグリースを充填します MPグリース No.2ですね^ ^ ※B/Gレースの向きに注意して圧入して下さい
これでやっと折り返しですね^^; 新しいインナーB/Gにグリースを充填し、オイルシールを打ち込んだら車両側に復元して行きます オイルシールの内側のリップ部にも忘れずにグリースを塗ります
そしたらアウターB/G、プレートを入れるといよいよプレロードになりますね^ ^
SSTの特殊なソケットで一発目に約60N.mで締め、2〜3回ハブを回転させて落ち着かせ、締めたナットを指で回るくらいまで緩めて、約6N.mで締めるそうです。そしてハブB/Gにガタ付きがない事を確認し、バネばかりで起動トルク3.1N.m〜5.0N.mを確認するとの事
そしたらもう一個のナットを約64N.mで締めて、再度バネばかりで測定って感じです。オッケーならワッシャーをかしめてフロントアクスルアウターシャフトフランジを取付けて、コーンワッシャー等をハメて約36N.mで締めます
そしてスナップリングを入れてハブキャップを打ち込んだらキャリパーを復元してタイヤを付けて完了です^ ^
ちなみにタイヤの規定トルクは
- アルミホイル 131N.m
- スチールホイル 209N.m
だそうですよ^ ^ ホイルナット22mmだったらやはり強めですのでご留意を!
ランクル100系の別整備記事もありますのでコチラもどうぞ^^
整備士歴12年。某ディーラーにて12年ほどお世話になり、現在は陰ながら業界を支持する日々を奮闘中。低年時時代にブログ等にて知識を得た経験から、同じ様な悩みを抱えた人達の役に立てたらとの思いで情報を発信しています。