いまさら聞けない!?トヨタ スロットルボデー(電スロ)カーボン堆積を推測する際のデータモニターの点検すべきポイント・項目

今回はいまさら聞けないシリーズの投稿になります。日々現場で活躍するスタッフのなかには当然毎日のように故障診断をする人も多いかと思いますが、ある程度の年次になると聞きたいけど聞けない事や、逆に後輩のスタッフの方が詳しかったりと陰で悔しい思いをした経験がある方もいると思います(-_-;) しかも、こなす台数が多いエンジン不調の定番 【アイドリングが低い】場合「この感じだと、ココだなw」っていうシーンがデータ等を検証せずに予測のヤマ勘で当たってしまう事が結構多いと思います。恥ずかしながら私もそのうちの1人でした(笑) 当時はスキャンツールを接続したりする暇があれば即作業!って思ってましたが、以前後輩に質問されてもどこのデータを見たら良いのか教えてあげれなかった不甲斐ない過去があるのでその辺もふまえて一緒に勉強しましょう(^^)/  ちなみに点検すべき項目は「ISC流量」という項目です//

ご用命にて「エンジンの回転が低くなった。時々エンジンが止まりそうなので診て欲しい」

定期点検等でご来店頂き受付時に上記ご用命を受付したスタッフが聴取し、担当のメカニックが作業指示書なるもので「ご用命」の有無を確認します。

この「ご用命」を見たメカニックは気後れしますよね?(笑) それはさておき、まずは「現象の確認」です。基本中の基本です。

作業の流れとしては

  • 現象の確認をして、正常か異常かを判断
  • 正常であれば作業終了ですが、異常となれば継続して点検です
  • スキャンツールを使用して「エラーコード」の確認→エラーコードがあればそのコードの点検に移行
  • アイドル不安定やエンスト検出といったお決まりなコードならスキャンツールのデータモニターにて点検
  • 点検の結果、当該部品の点検・清掃ならびに部品交換
  • 納品

↑大体こんな流れになるかと思います。。。

この工程だと限られた時間で許される時間は決まってますよね^^; あとの予定に押して工場がパンクするかもしれません(-_-;)

ですので、五感と経験を駆使して直感的に「電スロだからスロットルボディーのカーボンがどうせ堆積しているんだろう」と推測して清掃&学習値のリセットをする脳ミソになるかと思います(笑)

でも何故カーボン堆積かを判断できるのかと仮にお客さんから聞かれたとしたら答えられませんよね?(笑)

腐るほど項目があるECUデータ。見るべき項目はたった1個!?

ではここでスキャンツールの登場です。ECUデータモニターの項目で「ISC流量」そんな項目があります。

ここに現在スロットルボディーにカーボンが堆積している答えが載っているのです。

点検時の車両状態は↓

  • Pレンジ、完全暖気後(冷却水温80°以上)
  • アイドリング時
  • A/C・電気負荷 全てOFF

この状態で、ECUデータの「ISC流量」をチェック。

で、この時に↓

エンジン排気量の0.9倍=正常

エンジン排気量の2倍以上=カーボン堆積の可能性大!

と、2007年に製造されたエ●ジン診断マニュアルにはかかれていました^^; 参考画像載せときます!

今回の感想・まとめ

現象と解決法は散々見たり経験して来ているとは思いますが、コンピュータ制御であるうえに何のデータを見て何を根拠にその部分に不具合があるのか。深く考えた事もありませんでした(-_-;)今後の整備業界の基本中の基本、スキャンツールを駆使した点検であると思いますので、この機会に再度勉強し直そうと深く思った内容でした。ECUデータの項目も腐るほど数があって、見るだけで眠くなる様な気分になりますが、見る項目はたった1個でしたね(笑)点検する側の基本知識の向上に今後格差が出そうですね^^;

また他のテーマもあげようと思ってますので良かったらコメント等お待ちしてます(^^)/

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