【新米検査員必見!!】完成検査時に発覚するような事例、検査員の完成検査時に見るポイント例
今回は自動車検査員として検査業務中に発覚する様な事例?風景?を書いてみようと思います^ ^
逆に整備する方はこの様な所が見られているんだと思って今後の作業に取り組んで頂けたらと思います^ ^
テスター等を使用して必要数値の収集
まずサイドスリップやブレーキなどの数値をテスターで検査します
それによっても作業者に再度点検・調整が必要になる場合があるので、まず数値の記入を行います^ ^
ヘッドライトの高度を測ったり、排気ガスの濃度を測ったり、写真撮影をしたりと淡々と業務をこなして行きます(・・;)
数字が欲しい所の検査が終わると、同一性の確認でナンバープレートや車体番号の検査をします
この辺りは検査員によって順番があるので、悪しからず(⌒-⌒; )
それらが終わると
車両の各ポイントの目視・打検査
こちらに移ってじっくり?サッと?車両を全体的に目視ないし打検査によって、一般道路を走らせても大丈夫かどうかの最終的な検査になります^^;
ちなみに打検査とは点検ハンマーを用いて、可能な限り露出しているボルト・ナットを叩いてちゃんと締まっているかなどを判断します^ ^
この検査時は車両全体を見るのですが、基本的に整備した箇所(触っている部分)を重点的に確認します。 ですので、検査員もこの車両はどの様な整備メニューだったかを頭に入れておかなければなりませんよね(⌒-⌒; )
長くなりましたが本題はここからです。まず、エンジンルームを検査します。
- エンジンオイル、量良し○
- オイルフィラキャップ、レベルゲージ締め忘れなし○
- ブレーキ作動油、量良し キャップ良し○
- バッテリー端子・取り付け良し○
- エアクリーナー取り付け、、、✖︎
エアクリーナーを掴んで揺するも、、、ちゃんと取り付け出来てない!?
こちらNHP170 シエンタHV 安心の初回車検でした(^_^;) 更に拡大してみましょう。
こんな感じで作業後の抜け・漏れがないかをチェックする最後の砦みたいなイメージです。
過去一番は交換したエアエレメントがエンジンルームのど真ん中に忘れ去られてました(^_^;)
エンジンルームはこんな感じで検査を終え、続いては車両を持ち上げるないし下に潜って(ピットの場合)下廻りの検査になります^ ^
下廻りの確認ポイントは
- エンジンオイル・フィルター交換後のにじみや漏れ、締め忘れの有無
- 冷却水交換後のドレーンの様子。にじみや漏れの有無
- ブレーキ装置、主に各車輪のキャリパー固定ボルトの締め忘れやブリーダ部のにじみ、漏れの有無
- ドライブベルト周辺の状態、油脂類の漏れやにじみ・補機ベルトのかかり具合や張り
- 足廻りのダストブーツ類 損傷等の有無、作動油の漏れ具合
- 各ボルト・ナットの緩みの有無
書き出すとけっこう見るポイントがあってびっくりしました(^_^;)
ですが、、、
こちらブリーダにゴムキャップが被ってませんし、スライドピンのダストブーツが理想的な状態ではありません( ; ; )
ちょっとした事ですが、この様な内容で作業者は完成検査場に招集される事になります(⌒-⌒; )
今回の感想・まとめ
いかがだったでしょうか^ ^ 指定工場の自動車検査員はこんな目線で日々の検査業務を遂行しております。
準公務員として罰則になるとスタッフ皆さんに迷惑がかかりますので、出来る限り抜け・漏れのない様に務めています。
当該車両が
- 運行に十分耐えれる構造か
- 堅牢であるか
- 他の交通の妨げにならないか
この辺がシビアに求められる立場です、この記事が皆さんの参考になれば幸いです^ ^
整備士歴12年。某ディーラーにて12年ほどお世話になり、現在は陰ながら業界を支持する日々を奮闘中。低年時時代にブログ等にて知識を得た経験から、同じ様な悩みを抱えた人達の役に立てたらとの思いで情報を発信しています。