【画像で解説】玄人メカのワイパーゴム点検 実はここを見ている

毎度お世話になります。今回はオイル交換の次に交換頻度が高いと思われるワイパーゴムについてです。ワイパーゴムの交換推奨は1年に一度となってますが、ガラスの汚れ具合やワイパーゴムの状態など、実は交換して間もないがガラスの状態などによって実際ワイパーを作動させると拭き取りが悪く見えて、交換を推奨するも他所にて先日交換済みであったとか(-_-;) そこで玄人メカではワイパーゴムの点検の際にここを見ているというのを、画像で解説できたらなぁと思います。

ワイパーの基本点検

では「ワイパー」の基本点検について

  • 前側もしくは後ろ側のワイパーのウォッシャーを噴射させ、拭き取り状態を目視点検

↑この時にウォッシャー液が勢い良く噴射されるてるか、噴射された液体の場所がガラス面のワイパーゴム可動域のエリアに対して適当であるか。その後スムーズにワイパーゴムが噴射した液体を拭き払っているか。その際にビビりであったり、拭き残しであったりとシステムに異常がないか目視点検します。

一連の作動を流して見てみて、総合的に判断します(^^) たかがワイパー、されどワイパーですね、、、こんなにも点検項目が実はあるのです。

車検時(持込み検査車)に見られる項目

では車検の点検項目にあるワイパーの検査について。こちらは持込み検査車でのお話になりますが、運輸支局の検査員の方はウォッシャーが出て、ワイパーが動いていればOK! てな感じでサラッとしか見ていません^^; 点検・整備を済ませてあるのが前提なのかもしれませんが、、、

多少ゴムの端っこが千切れていたとしても、ガラス面全体をそれなりに拭き取り出来ていれば検査OK! といった印象です(笑) ゴムの千切れが酷くなって、拭き残しが多くなりそれが著しいと判断されなければまぁ大丈夫でしょう。

面倒なのは指定工場ですね、、、検査員の判断によっては要交換となってしまいます(-_-;) その工場の売り上げの種にされてしまいます(笑)

実はあまり知られてないかもしれませんが、検査員に無理な要求をする(ワイパーゴム千切れてるけど車検通して)と、その要求の結果 当該車両への完成検査を中断する事ができます(^_^)v

「検査を中断」と言う事は、完成検査が完成しないので、その後の保安基準適合証の交付も当然出来ません^^; すなわち継続検査が終わりません。これが自動車検査員の力であると、自動車検査員必携に書いてあります。 罰則もさながら準公務員です(-_-;)

意外な数字に驚愕!? ワイパーゴム交換の売上げ(;’∀’)

こちらはもう本当に簡単に、単純に計算してみました。たかがワイパー、されどワイパー。お客さんが多く付いてる指定工場だと車検台数も多いです。

(指定工場の例)1日車検8台で22日稼働。ワイパーゴム前後交換で3本/1台。24本/1日 24本×22日=528本/1カ月 528本×900円=47万5200円(売上げ) 当月車検台数 約180台 これが「ゴム」での算出でしたが、意図的に「ワイパーブレード」でしか取替しない事業者だと更に金額は上がりますよねぇぇぇぇ。

話はそれましたが「ゴム」のここを点検!

こちらワイパーゴムの端っこの部分になります。基本は全体を指でなぞって点検しますが、千切れていなければわかりませんよね^^;

こちらはワイパーゴムを真横から見た図です。下側が三角形になってて、こちらが液体の拭き払いをする部分ですね。ちょうど上側(四角)下側(三角)の間の細い部分ありますよね。ここが劣化してワイパーゴムは千切れます。まるで首の皮一枚で繋がっているかのようですね、、、

上記劣化ポイントを見開いてみました。ココです! この見方が玄人メカのワイパーゴム点検時にチェックしているポイントです!!

深くひび割れが入っているのが見えますでしょうか。拡大したやつも載せてみます。

画質荒いかもしれません(;’∀’) ワイパーゴムの劣化はここから来るみたいでして、拭き取りが良くてもそろそろ千切れて交換が必要になる一歩手前です(`・ω・´)ゞ

今回の感想・まとめ

いかがでしたか?  今まで1万本は交換して来たであろうワイパーゴム。大量生産・大量消費のメカニズム。SDGsはどこえやら??

ワイパー市場も成熟仕切った感がある昨今で、専業工場に車検入庫するも安易な点検判断(上記の売上げ欲しさに)で交換してしまうと、お客さんの信頼を失う可能性が極めて高くなります(-_-;)

こういったポイントやノウハウを上手く活用してお客さんを逃がさない様にしたいものですね(;^_^A

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