RFNB14 日産ラシーン ファンベルト交換
RFNB14 日産ラシーンの入庫です。個人的には好きな車で、過去に交際を考えた女性の愛車であった事を車を見る度に思い出します(笑) 今では街で見かける事も少なくなって来ましたが、やはり見る度に良い車だなあと思います。今回は車検整備にて入庫でファンベルトの交換時期でしたので交換になります(^_^)v
補機ベルト(ファンベルト)交換のアプローチを考える
何気にラシーン自体の整備をするのが初めてでした。作業で大事なのは「この部品を脱着するには、どうアプローチするか!?」どの作業においてもこの心がけや見通しを立てるのが基本です。やみくもに近くの部品が邪魔だからと外すのは非効率的です。作業の結果外す必要があるなら仕方がありませんが(;’∀’) このエンジンは2本のベルトがかかってます。
- P/Sポンプ駆動用のドライブベルト
- オルタネータ・A/Cコンプレッサー駆動用のドライブ
↑この2本立てです(^^)
↑エンジンルーム上から見た感じ「P/Sポンプ」のベルトは上から上側の固定ナットを緩めれそうです。P/Sポンプ固定ボルト下側は車両下側よりのアクセスが良さそうです
どうやらこのRFNB14 ラシーンは車両下側右側のアンダーカバーを取り外しての作業が必須のようです。
ボルト数本とクリップを外して横のカバーを外して作業スペースの確保です。こちらはクランクシャフトの力でオルタネータ・A/Cコンプレッサーを1本のベルトで駆動している様で、そのベルトの張りを画像中央のベルトテンショナーにて出している様です。固定のナットは14mmでした。日産には珍しくこの時代は13mmではなく14mmでした^^;
これ、わかりずらいですよね^^; A/Cコンプレッサー固定のボルトの隣ぐらいに位置してます8mmのボルトがベルトテンショナーの調整ボルトになります。
↓8mmのボルトで調整
A/Cコンプレッサー固定ボルトの隣くらいにあります
わかりずらいですが、こんな感じです(;’∀’) これを緩めてベルトを外します。お次はP/Sポンプですね。
こちらはP/S(パワステ)ポンプとW/P(ウォーターポンプ)をクランクシャフトで駆動している方です。順番としてはこちらが最初に取り外す方になりますね(笑) 理由は簡単です。クランクプーリーを軸に2本のベルトがかかっているので外側に付いているこちらを外さないと、構造的に内側のオルタ用が取れません。
ではではP/Sポンプを調整するタイプ。ポンプ固定の上下を緩めれたら交換出来る手立てです。こちらのアクセスはポンプ上側はエンジンルーム上から「ショートメガネレンチ12-14mm」で対応。ポンプ下側は14mmショートソケットとラチェットハンドルの組み合わせで対応しました。場所はポンププーリの裏側に位置してます。画像取れてなくてすいません(-_-;)
P/Sポンプベルトの張りは、バール等を駆使してテコの原理にて張力を発生させて張りを与えます。周辺の部品を傷めないように注意しながら行います!
補機ベルト交換完了! 一度エンジン始動にて張り確認等実施
無事ベルト交換が完了したら、カバーなどを組付ける前にエンジンを始動してベルトの張りや各プーリの溝ズレがないかを目視ないし触って確認します(^^) これにて異常がなければカバーなどを組付けて完成です!
今回の感想・まとめ
「技術の日産」とCMで言われてますが、当時の日産もさすがと思うような感想でした。オルタ側のベルトテンショナーは後に出て来るK12型のマーチなどに搭載されているタイプとよく似ている印象でした。P/Sポンプに至っては意外と作業スペースのなさに正味手こずりました(;’∀’)
一度経験していると次回はおそらく「何でもないメンテナンス作業の一環」だと思いますので、良かったらこちらで予習して頂けたらと思います!
整備士歴12年。某ディーラーにて12年ほどお世話になり、現在は陰ながら業界を支持する日々を奮闘中。低年時時代にブログ等にて知識を得た経験から、同じ様な悩みを抱えた人達の役に立てたらとの思いで情報を発信しています。