KDH201 ハイエース FrハブB/G(ベアリング)交換 ナックルから外す際のちょっとした裏技公開
今回はKDH201 ハイエースのFrハブベアリング交換の際のちょっとした裏技をご紹介です(^^)
「バン」の整備。しかも足回り(笑) 苦手な方も多いのではないでしょうか^^; しかし、過酷な状況で日々ドライバーの鞭を打つ様な運転にぐぅの根も吐かずに堪えている車だからこそ、しっかり点検・整備はマストです! 今回紹介するちょっとした裏技ってのが、ナックルASSYを裏から叩いて外すといった荒業になります。。。(笑)
修理書にて作業確認するも
車上からステアリングナックルASSYを取り外し、プレス機にてB/G(ベアリング)の抜き替えを実施。 修理書にはそう記されています。
その車上からナックルASSYを外すだけで苦戦するのです^^;
- タイヤを外す
- ブレーキキャリパー・キャリパーマウントの取り外し(キャリパーはアッパーアーム等に吊吊る)
- アッパーアーム・ロアーアーム・タイロッドエンドの切り離し
書いてみると意外と大したことなさそうですが、各アーム類の嵌合を外して抜き去るのに時間と体力が奪われます(-_-;)
では車上から取り外す荒業的裏技は?
上記のブレーキキャリパー・キャリパーマウント取り外すまでは一緒で、その後はナックルとハブB/G(ベアリング)を固定している17mmのボルト4本を外し、そのボルトが入っていたところに更に長いボルトを準備して挿入し、ひたすら叩いて抜き取る!といった打撃系のミッション(笑)になります!!
↑こんなイメージです。ポイントはもともとのボルトよりも長いもので、変形しても良いことです^^;
ナックルからハブを抜くのでまあまあ長いのが必要です。 こんな感じで、ハブの抜けて来そうな真ん中にラスペネみたいな潤滑剤を噴きまくってください(゚д゚)! それと面倒かもしれませんが、対角上に交互に打撃を与えて均等に抜けて来るイメージで取り組みます。
無事外れましたね(^_^) ハンマーの叩き過ぎで腕がパンパンになります(-_-;)
バックプレートとハブASSYが外れるので、ここでローターも外してやります。ハブにボルト止めされているので、インパクトでパンパン外します。14mmのボルト6個くらいだったと思います。
ハブASSYで外せれたので、その後はいつも通りプレス機へ
後はいつも通りプレスで抜いてやりますが、今回はハブB/G(ベアリング)・ハブをまるまる交換したので割愛します(^_^)
最後に真ん中のハブB/G(ベアリング)のロックナットを万力で固定して締め込みます。規定トルク287N.m 忘れずにカシメて完了です!
このロックナットが緩めるにせよ、締めるにせよ、硬いのなんの(-_-;) それにロックナットのソケットのツメのかかりも少々怪しいし、、、 「ズリュっ♪」はヤバいので要注意です^^;
余談ですが、もちろん上記の通りASSY交換(新品)をすれば売り上げ単価はUP!しますよね、、、そして皆さんが好まない油圧プレス等の作業も割愛出来るとなると、ウハウハですなぁ( `ー´)ノ 作業時間は短縮されて、売り上げは上がるって良い事づくし!?
万力に固定する際はハブナットを装着して挟むよう注意してください^^; ロックナット締め付け時におそらくヤッてしまいますよ^^;
↑参考までに(^^) ベアリングを抜こうとすればこうするみたいです↓
各種SST(スペシャル・サービス・ツール)を駆使して外しますが、無い場合はサンダー等でぶった切るのも方法ですよ(^^♪
飛びましたが、ベアリング交換完了後は車上に取り付けて外したところを組んで完成です。タイヤを付けて回転させてみて変な音もなく、スムーズに回転するのを確認して完成です(^^)/
今回の感想・まとめ
いかがだったでしょうか? 「バン」の足回り整備の裏技的な内容です。頑丈なKDH201のハイエースです。まだまだ現役の良い車ですのでしっかりと点検・整備して使って頂きたいものですね(^^)
今回は30万kmほど走行しており、やはり錆の影響で脱着に時間がかかりましたが、スムーズに行けば1.5Hくらいで終わると思います!!
ナックルASSYで外しても、結局またプレスで外すとなると重複感が否めませんよね^^; だったら楽をしましょうといった感じです!
整備士歴12年。某ディーラーにて12年ほどお世話になり、現在は陰ながら業界を支持する日々を奮闘中。低年時時代にブログ等にて知識を得た経験から、同じ様な悩みを抱えた人達の役に立てたらとの思いで情報を発信しています。