M900A タンク アイドリング時「キー」音がする
お疲れ様です 今回はM900A タンクのアイドリング時「キー」音がするについて
現象が発生するタイミングをお聞きすると
- 朝1番にエンジンを始動した時 鳴く 5分くらいしたら止まっている
- 規則性はなく、走行後 再始動時でも鳴く事がある
- エンジンを停止した時にも一瞬、音が聞こえる時がある
との情報を頂けたので、さっそく点検に入っていきます!
まずは現象の確認
夜、お客様の自宅へ引き取りに行った際確認できました
何とも言えない高音が聴こえて来ます。まるでベルト鳴きの様な印象です
翌朝工場へ乗って行き点検です
まず、補機ベルトから 現象が発生しているタイミングで補機ベルトへ向かってパーツクリーナー等を噴きます
・・・変化なし 補機ベルトの劣化等ではない様です
続いて、各補機類の点検です
本来なら聴診器等で確認をしたいところなのですが、残念ながら音が収まってしまったので、補機ベルトを外して目視や触って点検していく事になりました
アンダーカバーを外すと丸見えですね
Vベルトテンショナーを緩めて補機ベルトを外します
この様な感じで外します
画像左上の方、Vベルトテンショナーの固定が出来る構造になっているので、六角レンチ等を突っ込んで保持します
そして各プーリを点検していると、どうやらウォーターポンプのプーリの軸辺りにどうも冷却水が出た様な跡があるので、音の原因がウォーターポンプのシール鳴きと推定して、こいつを疑って交換してみます
どうもウォーターポンプにVベルトテンショナーが若干被っているので、ウォーターポンプのボルトに工具がかかりません 管理人は取外して作業しました
チョロそうな構造だけに非常にモヤモヤしました
外れたW/Pの新旧比較
下側が旧い部品です
ではエンジンへ組んでいきます W/P取付面の清掃をしっかりしてください→パーツクリーナー等で拭く
清掃が完了したら、ゴム製のガスケットを溝にインストールし、W/Pのボルト5本間違いなく締めてください 規定トルク22N.mです
次にVベルトテンショナーを取り付けますが、規定トルク54N.mだそうです
そんなこんなで後は冷却水を補充して、エア抜き&漏れ確認です
問題なければアンダーカバー等 復元して作業完了です
その後調子伺いしたところ、良好だそうです
やはり、ダイハツ製のためなのかモロい印象を受けました
では今回の作業はこれで終了です
また別の記事でお会いしましょう、さよなら!
整備士歴12年。某ディーラーにて12年ほどお世話になり、現在は陰ながら業界を支持する日々を奮闘中。低年時時代にブログ等にて知識を得た経験から、同じ様な悩みを抱えた人達の役に立てたらとの思いで情報を発信しています。