MH44S ワゴンR ファンベルト交換
今回はMH44S ワゴンRのファンベルト交換について
エネチャージ付きのモデルの様で、意外に苦戦したので記事にしておこうと思います。
ファンベルトの交換推奨は5年・5万km走行とされています。劣化が進むとゴムベルトのスリップ音「キュルキュル」や「キィー」や『ギヤァー』といった不快な音が出ますし、放置するとゴム故にちぎれて走行不能に陥ります(;’∀’)
では交換作業に参りましょう!
苦戦した部位は? 何か良い方法あるの?
2本あるうちの1本(A/Cベルト)に大変苦戦しました。サービスマニュアル的には特殊工具が必要だそうですが、今回は内装整備時に使用するクリップリムーバーで対応しました(^^)
この補機ベルトは2本かかっている様で、オルタネータ用とA/Cコンプレッサー・ウォーターポンプ用になっています。
まず、リフトアップしてアンダーカバー、タイヤを外します
見えましたね〜 手前側がA/Cコンプレッサー等のベルトです。まず、こちらを外さないといけませんね
パツパツですね、ストレッチベルトの様です。クランクシャフトで発生した動力をゴムベルト1本でW/P(ウォーターポンプ)とA/Cコンプレッサーに伝達しています。
外す時は、ニッパー等で切断しても大丈夫ですが、管理人は綺麗に外したい派です。
ちなみに この様にベルトをネジって、クランクプーリを回転させて外す事も可能です。
無事外す事が出来たら、オルタネータの方も外しにかかります
こちらはVベルトテンショナーになっているので、14のメガネレンチ等で時計周りの方向に回してやると、張力が解除されてベルトを外せます
無事外れましまね 新旧の比較です。左側はベルトのミゾも深くなってますし、亀裂も見えます
では新品のベルトをインストールしていきます
オルタネーターの方は逆の手順で組めますが、A/Cコンプレッサーの方は少し工夫が必要でした、、、
どうも設計上、プーリとベルトの張りを極めてキツく設定しているため、ベルトをインストールする際、クランクプーリにベルトが食い込んでしまって、取り付け時に破損させてしまう恐れがあるのです
ですので方法としては、内装を剥がすプラスチックのリムーバー等を写真の様に プーリとベルトの間へ挟んでやって、クランクプーリを回転させてインストールしなければなりません。
本来ならSSTを使用するのですが、どうもすぐに壊れてしまうので、こういった方法が定着しているのだそうです
そんなこんなで、今回の作業は終了になります。良かったら参考にしてみて下さい。
いかなる場合も自己責任になりますので、注意して作業してください。
ではまた別の記事でお会いしましょう
整備士歴12年。某ディーラーにて12年ほどお世話になり、現在は陰ながら業界を支持する日々を奮闘中。低年時時代にブログ等にて知識を得た経験から、同じ様な悩みを抱えた人達の役に立てたらとの思いで情報を発信しています。