MH34S ワゴンR アイドリング時カラカラ異音

今回の記事はMH34S ワゴンRのアイドリング時カラカラ異音について

車検で預かった際にご用命として異音の確認をして欲しいとの事でした

リフトアップ前に現象の確認をしてみます

現象は朝一番に出やすいとの事でしたので、入庫したタイミングでは現象確認出来ないだろうなぁと思いながら確認してみます

やはり鳴りません。 こうなればこれまでの経験に基づいて疑わしい箇所を点検していきます

車検と同時に依頼されると、車検時間+ご用命作業といった感じになるので一台にかけれる時間が少なくなってしまいます ディーラーや繁盛店になって来ると1日に車検10台とかするので、3人で1台を1時間で終わらす計算でも10時間かかります

では見ていきましょう 車検の受け入れ検査時に同時にご用命も確認します

ここで点検等して、見積もりの結果をお客様に連絡です

カラカラ異音がしそうな場所を簡単に点検してみます

エンジンルーム、エンジンオイルの量を点検します 交換時期も超えており、オイル量もLo付近にあります

あ、怪しい!!

オイル消費する事によって、エンジンの内部が摩耗して音が出ている可能性が高くなりました 俗に言うノック音ですね

硬めのオイルを入れて様子見です

やれやれ、良かった良かった 整備が終わって完成検査も済み、後はお客様に引き渡して終了と思った矢先、、、

カ、カラカラ〜

!? 嫌な音が聞こえた気がしました 気のせいと思いたかったのですが、しっかり響いて来ました

こうなれば再度点検です。現象が出ているタイミングでいろいろやってみます

リフトアップして耳を近づけて音の出ているとこをひたすら探します 神経を張り巡らせます

すると、マフラー辺りから聞こえてきます

軍手を着用し、配管を握ったり揺すったり、いろいろ試してみますと 音が消えたり出たり変化があるので、排気関係の部品で間違いなさそうです

EXマニホールドのガスケットの当たりが悪くて音が出てそうですが、どうも音の種類が違う気がするのが気になります

そうこうしていると上司が登場し、困っている空気を察知したのか一緒に見てくれる事に

ありがたい事ですね 先ほどの状況を説明して音の種類が違う旨を伝えたところ、ドライバーを取りドライバー先端を当該箇所へ当てて音の質が変わるか見ています

すると、「カラカラっカラカラ〜」から「カチっガチガチカチっ」てな感じに音質が変わりました

すると、感づいたのかエンジンを停止して点検に入りました

遮熱板も疑わしかったのですが、わかりますかね? EXマニホールドの固定のステーにどうやら亀裂があるみたいです

わかりますかね? ○のとこを拡大すると横に亀裂が入ってます そこだけ色が違います

さすがその道20年!!! 異音に向き合って僅か10分少々で不具合箇所の推定が出来ました

保安基準適合証を交付してしまいましたが、部品商が休みのためやむを得ない事になりました

「運行に十分耐えれる構造である」と判断したので、保安基準適合です 安心してください

ディーラーの日常はこんな流れです

さばく量が多いので、イレギュラーには対応しにくい現状です

今回もご覧いただきありがとうございました!

感想や質問等お待ちしてます!

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