【シートのリクライニングが起きて来ない!】HE21S ラパン シート本体点検 大抵の車種はここを要チェック!!
どーも管理人です。長年車を使用していると、どうもシートのリクライニングの動きや反応が悪く、シートを倒して休憩したは良いが、シートを起こそうとリクライニングのレバーを引いても、反応がない。起きて来ない事が見受けられる様になって来ます。レバーを引いても「スカ」を喰らった様な感じ、、、
点検をしようも、何だか面倒くさそうだなぁとなかなか乗り気にならず、レバーを引きながらもう一方の手でシートを起こせば、動くからまだいいやと思い早や2年になるので、気持ちを切り替えて点検する事にしました。今回の題材はHE21Sのラパン(初代)になります(^^♪
シート本体を取り外し
簡単な話、車上で(車内の状態で)どうにかこうにか出来る問題ではないと判断し、足早にシートASSYを車外に放り出す(笑)
シート自体は14mmのボルト4本で固定されているが、助手席側のボルトはセンターコンソールロワー?にて隠れているため、クリップ何か所かを外してまずカバーを外してやります。
シート本体が外れる様になったら、シートベルトの配線も忘れずに外してやって、ドアトリムや内装品に傷を付けずに慎重に車外へ摘出します。出した後は、バンパーを包装しているプチプチしたやつや、毛布などに置いてあげればよかでしょう(‘Д’)
実際に動作の確認(リクライニング等)
そうしましたら、シート単体にて動作の確認に入ります。真っ先に「ここだ!」と不具合部位の特定・推定が出来ていれば、何の問題もないのですが、いかんせん頭が悪いので実際に動かして診て、怪しい点はないかをじっくりと点検してみます。
↑ここにおそらく、大体の整備工場さんや整備士さんは時間を費やしているのではないでしょうか(;’∀’) いろいろな経験や知識がこういった時に役に立つのでしょうけど。。。 悲しい事に時間をかけてもお客さんには充分な点検料を徴収する事は難しく感じます(-_-;)
シートを倒して、レバーを引いてと。現象の確認を続けます。どうやら、シートを倒し切るとリクライニングの戻りが悪い様に見えます。それを半分くらい倒した位置にすると、反応は悪いがシブシブ上がって来る様な状態になったとわかりました。
リクライニング機構を分解・点検してみる
ここで遂に分解に入ります(゚д゚)! むやみに分解するのではなく、現象の確認と機構の事を踏まえて、核心部分へメスを入れるという事です(`・ω・´)ゞ これを怠ったり何となくで作業してしまうと、思わぬツボにハマってしまいます^^; どの故障診断をする上でも、基本的な考えかたになりますね。
↑車上での撮影ですが、この部分です。リクライニングのレバーの付け根を点検します。このまま車上でも出来そうですが、今回は作業性向上と自信のなさ(笑)で取り外しました。
↑リクライニングレバーの辺りをカバー外してみました。分解にはマイナス薄刃ドライバーとプラスドライバーが必須です。あとは少々テクニック?(笑)で外します。
グルグルなっているのがスプリングで、シートを倒した時にこれが引っ張られる様ですね。それで、バネの特性で元に戻ろうとしてシートが起き上がって来る。簡単ではありますが、これがリクライニングの構造です。
グルグルの下に見えてるギザギザはギヤ部分で、こちらがシートのリクライニングの角度を微調整している様です。ドライバーの微妙な角度に応えてくれています。
稼働部分の清掃・給油をしてみる
↑結局、稼働部周辺は密接しているので、その周辺を清掃・給油する事になりますなぁ(笑)
錆も見られたし、ほこりも嚙んでたしで、そりゃあ動きも悪くなるでしょうと(-_-;)
ギヤの部分・グルグルのスプリング部分・金属が擦れてそうな部分を重点的に攻めます( `ー´)ノ 使用するケミカルはCRCの様なルーセンで充分でしょう。管理人は信頼のタプトン(スズキさんとこの)にて実施です。
上記の部分を施工すると、嘘の様にリクライニングが反応し出しました!!
あとは元通りに復元すればOK!ですが、せっかくシート本体を脱着しているので、周辺部分の清掃・給油も済ませておくと良いですね。
今回の感想・まとめ
いかがでしたか? 気になる人も多いと思いますが、案外シートのメンテナンスでお悩みを解決できる案件でした。大事な稼働部の清掃・給油で本来の性能を取り戻せて良かったです。
今回の題材はHE21Sのラパンでしたが、基本構造は一緒ですので、他車種への応用も効くと思います(^^) 参考にして頂けたらと思います!
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整備士歴12年。某ディーラーにて12年ほどお世話になり、現在は陰ながら業界を支持する日々を奮闘中。低年時時代にブログ等にて知識を得た経験から、同じ様な悩みを抱えた人達の役に立てたらとの思いで情報を発信しています。